プロローグ
・パソコンって何?
パソコンの約束事
・確かな情報元だけ
・フィッシング詐欺
・ワンクリック詐欺
・クリックするときは注意
・パスワードは人に教えない
・ネットで知り合った人とは合わない
トラブルを避けるには
・悪口は書かない
・個人が特定できることは書かない
・写真や動画をアップロードするときの注意
パソコンを使う
・ダウンロードしたりインストールするときは親の許可を得て
・Winsowsアップデートとウイルスチェックは最新に
・勝手にアンインストールしない
・USBの取扱いに注意する
第5回 パソコンの約束事 その4

~インターネットに潜む危険について 4~
約束4:
リンクをクリックするときは注意して。

前回はワンクリック詐欺について話しましたが、今回は詐欺ではないけれど気が付かないと失敗しやすい点を話します。
詐欺ではないけど?
そうだね、一応は広告ということになるかな、
インターネットのサービスは無料のものが多いけど、世の中本当に無料でホームページを公開できると思う?
普通に考えてお金がかかるよね。
そう、そのお金を集める方法が無料サービス内の広告です。
無料をうたっている企業の多くは広告の収入でホームページを運営しています。

例えばとても有名なサイトの Yahoo とか
「ヤフーでググれ」の Yahoo だね
(どこでそんな言葉を...)
そうです、いろいろなサイトを調べて目的のサイトに行くのに使うサーチエンジンです。
ところで、この Yahoo で Google が提供するメールサービスの Gmail を検索してみましょう。

これを見て『広告』って表示されているのわかりますか?


それが?
この『広告』って表示されているサイトをクリックしても Gmail のサイトにはつながらないですよ。
えっ?
だって「Gmail - ログイン」 って書いてあるじゃん。
それも広告です。
本当に Gmail のサイトにつながるのは、一番下に表示されている「Gmail - Google」だけです。
これはわかりづらい、なんでこんなことするの?
わざと間違えさせようって言うの?
当たらずしも遠からず、
さっきも言ったように、無料をうたっている企業の多くは広告の収入でホームページを運営しているんです、
だからわざと広告主のページがクリックされやすいようになっているし、広告主もクリックされやすいような表示にしています。
こんなのが、インターネットのあちらこちらにあるためにクリックしまくっても目的のサイトにたどり着かないばかりか、
いつのまにか前回話したような詐欺サイトに飛ばされたりします。

まあ、これはインターネットを無料をつかう際のリスクみたいなもんだよ、
リスクは自分の能力で回避して快適なネットライフを送らないとね。
んー、言いたいことはわかるけどずるい、
うまく見分ける方法はないの?
これは難しいよね、だってわざと間違えやすいようにしてるから、
あえて言うと「広告」と表示されているところはクリックしないってことかな、でもこの広告マークも必ずしも表示する義務はないし
広告を提供する側としても邪魔な存在だから、絶対ってことはあり得ないね。
最近では、ホームページに広告自体を出さないようにするアプリも出回っているようだけど、結局それもソフトを作っている会社に
広告主がお金を出して表示されるようにホワイトリストに登録するとかいやらしいったらありゃしない。
やっぱり、前回みたいに URL を見るのが一番いい?
そのURLも必ず書かれているわけじゃないから困りものです、
でも、調べる方法はあります、クリックをしようとしている場所にカーソルを合わせると、ブラウザどこかにリンク先のURLが表示されます、
そのURLでチェックするのが有効ですね。

下の例では「東京タワー TokyoTower」って所にカーソルを合わせると、ブラウザの左下にリンク先のURLが表示されているね、
これはサーチエンジンに限らずどのサイトでも使えるテクニックだよ。

わかった、
かなり面倒だけど気をつけてみる。
それと、勘違いしないでほしいのだけど、広告そのものが悪いって言っているんじゃないんだよ、
広告のおかげでタダ同然で便利なインターネットが使えているし、各企業やお店の情報に素早くアクセスできるし、
色々な便利なサービスを受けられているんだ、

ただ、一部に「まぎらわしい」ものがあるために、こんな面倒なことがおきてしまっている、
だから、それぐらいの面倒は自分で解決しなきゃだめですよってお話です。
うい!
  次回、第6回 ~パソコンの約束事 その5~